プッペンテアター・ベルリン(ドイツ・ベルリン)

2018年03月30日

HP: https://www.puppentheater-berlin.de/

保育園の上にある、常設の人形劇場。西ベルリン、シャルロッテンブルクに位置するが、主宰のトロイさんは東独出身。1951年にDDR体制下で国立演劇大学として設立されたベルリン演劇大学(Hochschule für Schauspielkunst)の人形劇科で研鑽を積んだとのことだ。

この大学は演劇学校として非常に有名だが、人形劇科もあるとは知らなかった。旧共産圏では人形劇が強いが、東ベルリンも例外ではない。人形劇科は現在もあり、しかもかなり盛んなようで嬉しい。2018年度の卒業生は26名とのこと。一人一人のプロフィールが詳細に掲載されている。声の質、使える言語と方言、弾ける楽器、その他特技。
https://www.hfs-puppe.de/absolventen

さて、この人形劇場は、教会の運営する建物の一室にある。劇場と言うよりは、公民館の一室という趣き。私が見たのは、伝統的なイースターのうさぎの物語(モルゲンシュテルン原作)。音楽の生演奏を必ず伴うことを旨としているようだが、今回登場したのはちょっと素人臭い音楽家(おそらく音大の学生)で、その人が台詞も全て担当したので、上演全体の質としてはアマチュア感が残るものだった(フィルレファンツフェリツィオのようなプロ中のプロの上演と比べれば)。しかし主宰のトロイさん自ら作っているという人形は繊細な造りでよかった。かつては日本にも客演したことがあるという。プークの名前も知っていた。

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