フィルレファンツ人形劇場(ドイツ・ベルリン)

2018年03月28日

おしゃれな店が建ち並ぶHackescher Markt駅至近に、ひっそりと、すばらしい人形劇場がある。

チケット受付、開演前のコーヒー淹れ、黒カーテン開け閉め、前口上、そして上演・・・、全てをたった一人でやる、プロイスおじさんの劇場。 
https://www.puppentheater-firlefanz.de/

受付も上演も
受付も上演も

「長靴をはいた猫」を観劇した。カスペル式の手遣い人形を中心に、さまざまなからくりの平面人形などが登場。よく通る声、多彩な声色。操演の技術も第一級、ものすごく繊細で正確な操作なので、個々のキャラクターがとても良く伝わる。

ドレスデンの国立人形劇場(旧東独時代)の役者として研鑽を積み、その後独立。人形劇人として、この道52年とのこと。ベルリン文化の、ほんとうの宝だと思う。

上の写真は、終演後に人形のからくりを詳しく見せてもらったときに撮影したもの。この王様の人形は、他に二体の人形を操作しながら、とっさに少し動かすものなので、造りが最もシンプルにできている。棒が頭についただけの形で、頭の向きしか操作できない。だけれど、目線の取り方や身体の軸の向きがとても正確なので、不自然な感じが全くなかった。

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